QLTSという試験があるらしい
英国,正確にはイングランド&ウェールズで,
弁護士資格を得る方法について,
ちょっと調べてみた。
ちなみに英国の弁護士は,
・ソリシター(事務弁護士)
・バリスター(法廷弁護士)
に分かれている。
ソリシターは,クライアントから,
直接相談を受けて,
法的アドバイスや,
訴訟「外」の活動をする。
バリスターは,
訴訟になったときに,
法廷での活動を担当する。
という具合で分業してるらしい。
日本の弁護士は,
相談業務から訴訟まで,
1人の弁護士が行うから,
「分業のメリット」が,
いまいち,よく分かっていない
のだけれど。
で,ここからはソリシターの話。
英国の場合,日本のような,
「司法試験」的なものは,
存在しない。
英国人がソリシターになる場合,
最短3年間,法学部に通った後,
1年間の法律実務コース(LPC)
を終え,さらに2年程度の実習を経て,
ソリシターになれるのだそう。
ここまでは以前から聞きかじっていたので,
「それじゃあ,駐在中に,
私が資格を得るのは無理やね」
と思っていたのですが・・・
私のような外国人弁護士が,
ソリシター資格を得られる
別ルートがあるらしい。
それが「QLTS」と呼ばれる試験。
ソリシターを統括している
当局(SRA)が認定する国で
弁護士資格を有する者は,
このQLTSの受験資格が与えられていて,
この試験に受かれば,
上記の学位や実務研修なく,
ソリシター資格が得られるのですって。
おやまぁ。
当局のサイトを見ると,
確かに日本の弁護士も,
この受験資格が与えられているらしい。
下記サイトの,Japanのところに
「Bengoshi」と記載されていて,
なるへそ,日本の弁護士は,
lawyerでもattorneyでもなく,
Bengoshiなんだ・・・笑
http://www.sra.org.uk/solicitors/qlts/recognised-jurisdictions.page
試験内容は,
・MCTという択一式試験
・OSCEという論文・口述試験
で成り立ってるらしく,
これは日本の司法試験っぽいやね。
試験の概要については,
この動画がめちゃ分かりやすい。
https://www.qlts.co.uk/qlts-assessments/overview/
しかもアメリカで言うところのBarBri的な
予備校もあるらしく。
https://www.qlts.co.uk/
どこの世界も同じなんね~
今回の渡英で,私の目標は.
①3~4年後,日本に戻ったときに,
何らのストレスなく,
英語で外国人からの相談を
受けられるようになること
②英国法の知識をひととおり
身につけること
でして。
QLTSの試験範囲は,英国法を,
網羅的にカバーしているらしいし,
合格するには当然に相当の
英語力も必要になるから
上記①②の目標を達するには,
ちょうどいいのかも。。。
*IELTSのスコアが必要と
書かれていたサイトもあったのですが,
色々と調べてみると,今は,
IELTSの証明は要らないみたい
(もうちょっと調べてみたほうがいいけど)。
ちょっくら受験を検討中でする。
で。
試験とは全然関係ないけど,
ここいらの夕方の風景がめちゃ素敵。
魔法使いがおりてきそう。
お散歩が気持ちいい~
最近のコメント